レッスンレポート要約|2020年6月7日 ― 84日ぶりのコート
滝ケ原運動場テニスコート。二つのセッションに計8名。
指導者として、生徒と実際に対面して指導にあたれる喜びを、この日ほど強く感じたことはありませんでした。3月15日のレッスンで「See you next week.」と別れた子どもたちと、84日間も会えなくなるとは想像していなかったからです。当スクールは生徒の学齢と発達段階を踏まえると、やはり対面での指導が大切です。感染対策を徹底しながら続けていきます。
まず驚いたのは、子どもの順応性の高さです。これは大人の常識を超えていると思います。最初こそ少し恥じらいながら距離感を探る場面もありましたが、気づいたら84日のブランクを感じさせない、いつもの自然なやり取りに戻っていました。3月までは地面に座って話していたのを、この日から日差しで熱を持つのでベンチに変えたのですが、それも気にせず素直に順応してくれました。こうした一つ一つに自発的に順応してくれると、こちらはロスタイムが減り、レッスンに専念できます。
この日は発音の考え方について、少し長めに書きました。フォニックスを理論として教えるのは、幼児や小学生には too much だと私は考えています。それよりも、私がよく使う表現や、子どもが自分で英語を言いたいと思ったときの限られた単語について、耳と舌と口の動かし方で感覚的に捉えて覚えればいい。
関連して「サイトワード」という考え方があります。年齢相応の日常英会話の9割をカバーするとされる単語群のことで、ネイティブの英語教育でも有効とされています。日本の未就学児・小学生の段階では、この考え方で単語を覚えていけばいいというのが、現時点での私の暫定的な結論です。
もう一つ。私が中高生だった頃に残念だったのは、フォニックスを教わらなかったことではなく、私がカタカナ英語で話していても、高校までの教師が誰一人「その英語では海外で通じないよ」と指摘してくれなかったことです。これは理論を教えるのとは別の次元で、指導者が気をつけるべきことだと感じています。