路上のココナッツ売り。あの手さばきと、ぬるい甘さ
インドの道端には、緑のココナッツを積んだ屋台が立っています。注文すると、おじさんが大きなナタを持ち上げ、数回で上部を削り落として穴を開ける。迷いがありません。何千個とさばいてきた手つきです。
出てきたジュースは、冷えていません。気温そのままの、ぬるい液体です。日本の感覚だと少し驚きますが、飲んでみるとほんのり甘くて、汗をかいた体にすっと入っていきます。
面白いのは、飲み終わってからです。殻を割ってもらうと、内側に白いゼリー状の果肉がついている。マライと呼ばれる部分で、これを削って食べる。飲み物であり、食べ物でもあるわけです。
そして残った殻も捨てません。繊維はコイアに、内側の粉はココピートに、殻は活性炭に加工されます。ほとんど捨てるところがない。私たちが扱うココピートも、この流れの先にあります。