この本がおもしろい
本を選ぶのは、なかなか難しいです。最後まで全部読まないと、人におすすめはできませんね。はじめはすごく引き込まれても、最後で何だか尻すぼみみたいな本もあります。逆に、はじめは詰まらなかったりしますがだんだんに盛り上がる話もあります。人が「面白かった」といっても、いざ自分で読んでみると、「どこが?」と思うものもあります。まあ、読書なんてただの娯楽だから、低俗も高尚もないんだけど、、、。最近よんだもののなかで、自分がおもしろかったという本を紹介します。
大富豪からの手紙本田健ダイヤモンド社
大学生の主人公のもとに、ある日手紙が届きます。大富豪の祖父が残したのは、「お金」ではなく、9通の手紙。主人公はその「手紙」に導かれて、「人生の秘密」を探る旅に出ます。そこで得たものは、「お金」では買えない、まさに「素晴らしい遺産」でした。「手紙」を開くたびに、驚きと学び、感動が主人公を成長させていきます。
なぎさホテル伊集院静小学館
これは、2011年に出された本なので、そんなに新しくはありませんが、心に残る本でした。「伊集院静」はあの大女優「夏目雅子」と結婚していた人です。同じく女優の「篠ヒロコ」とも結婚していたと思います。どうして素敵な人たちと、夫婦になれるのかなとずっと不思議に思っていましたが、「伊集院静」の著作を読むと、なるほどと思えます。「なぎさホテル」のほかにも「大人の流儀」という本が何冊か出ています。どれもなかなか面白く読ませていただきました。一言でいうと、作者の「伊集院静」の魅力は、男気。魅かれるものが文章や生き方から伝わってくるんです。「なぎさホテル」は、作者が作家になる前のお話です。彼の魅力や情熱を見抜いて、このホテルにほとんど「ただ同然」で生活させてくれた支配人やスタッフに、感心します。今では、作家として生活していますが、この時の経験がなかったら「作家・伊集院」はうまれなかったに違いありません。「なぎさホテル」のあった場所は、今ではファミリーレストランになってしまっています。自分も若いころ逗子の海に何度か海水浴やキャンプに行きましたが、あの道沿いに「なぎさホテル」があって、作家になる前の「伊集院静」が居候をしていたと思うと、感慨深いです。「あのホテルの前を歩いたんだなあ。」自分ももっと大きな夢を持って若いころを過ごしたら、今よりもずっとましになっていたと思うと、残念な気持ちになります。
食う寝る遊ぶ 小屋暮らし中村好文PHP研究所
中村さんは、けっこう名の知れた建築家であります。氏のつくった別荘(小屋)は、浅間山のふもとにあって、床面積がわずか14坪の「別荘」。小屋の正式名は、「LEMMING HUT]この小屋生活のモットーは「オフグリッド」です。エネルギーを自給自足する小屋暮らしを目指しています。電力・・・ソーラーと風力水・・・・雨水を浄化する調理・・・炭火風呂・・・薪の五右衛門風呂トイレ・・簡易水洗トイレこれでは不便と思うかもしれませんが、不便や不自由の中から「創意・工夫」が生まれるそうです。この本の中のアイデアは、使えるものばかりです。七輪のレンジや雨水浄化システムはや、見習いたいと思いました。もちろん自分の目指す生活スタイルも「オフグリッド」です。
さらば、食料廃棄シュテファン・クロイツベルガーバレンティン・トゥルン春秋社
最後はちょっとおかたい本です。副題に「捨てない挑戦」とあります。この本は、先進国の生活、特に食料の問題。先進国の生活様式が、新興国や途上国に生きているたくさんの人たちの犠牲の上に成り立っていることをこの本は証明しています。先進国の中で廃棄される食料があれば、飢餓で苦しむ人々を救うのに十分なのです。いま、自分たちの生活を振り返って、そんなことに気づかないふりをするのか、それとも、貧しい国の政治のせいにするのか、子どもをたくさん作るから生活が苦しくなるんだと文句をつけるのか。自分はどうなんだろうと考えたときに、切なくなってしまいます。自分もひどい人たちと大して変わらない事をしています。人は、もともとエゴの塊なんでしょう。自分さえ幸せだったらいい。自分さえ飢えなければいい。楽にお金が稼げて、楽な生活を送りたい。そう思っている人がほとんどじゃないでしょうか。豊かさの裏にある問題に、気づいてください。