合宿レポート要約|2020年11月22-23日 ― 子どもは子どもの中で育つ
熱海自然郷のオムニコートで、2日間の合宿を行いました。八王子市内のコートがうまく取れなかったことから、親御さんに相談してひっそりと実施したものです。大自然の中で密を避けながら練習でき、子どもたちはいつも以上に笑顔で、親御さんの声にもいつも以上に熱がこもっていました。無事に全員帰宅でき、結果論ではありますが、思い切って企画して良かったと思っています。
練習内容はいつもと同じで、指導者3人体制の個別指導。ウォームアップ→基礎練習→試合練習です。今回の動画では、私の指導の向こう側で、2名の親御さんの指導の声が実によく聞こえています。そこにエネルギーと愛情を感じ、とても感動しました。
息子に「今回の合宿で一番印象に残った指導は?」と聞いたら、ある親御さんが「バックハンドやスマッシュ・ボレーを物凄く褒めてくれて嬉しかった!」と返してきました。子どもはやはり褒めて伸びる、少なくとも「褒められたら素直に嬉しい」のだと思います。当スクールが最も大切にしている指導の心構えは、ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」です。それを指導者として効果的に働きかけるために、ローゼンタールの「ピグマリオン効果」——目の前の生徒を信じ、期待し、ポジティブに寄り添い続けること——が大切だと考えています。
もう一つ試みたことがあります。2歳のご兄弟姉妹が2人いたので、30分ほど指導を試みました。結果は「苦戦50%」対「続ければいけるかも50%」。動画を見返して二つのヒントを得ました。一つ、2歳児にまともにテニスを教えようとしてはいけない。二つ、既存の生徒に2歳児の指導役をさせるのは、とても理に適っている。
二つ目は冗談ではありません。5〜9歳の生徒はこれまで受け身で受講してきましたが、2歳児のケアを任されると主体的になります。そこで「できることと、教えることは違う」を幼心なりに悟るかもしれません。
最後に。今回もう一つ良かったのは、親御さんともテニスをする時間を十分に持てたことです。写真が物語っているように、基本的に「子どもは子どもの中で育っていく」ものだと思います。このスクールに通う意味を我が子の進度だけに求めてしまうと、進みが芳しくないと感じたときに親御さんがストレスを抱えてしまう。親御さんも子どもに負けないくらい楽しんでいけばいいのだと思います。